2018年8月23日木曜日

5秒で作画を語れるようになる、アニメの注目ポイント

アニメの作画について、この点に注目すればいいという点をいくつかまとめました。

表現されている現象に注目する
全ての作画語りは基本的にそうであるが、どういう物理現象を意識して表現されているか、という点。

BLOOD THE LAST VAMPIRE
一枚一枚、綿密にディテールを追った絵により気流によりうねるような変化が表現されている。


Halo Legends,Prototype

鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST #58
「線」ではなく「色と面」によって、爆発時の高温の炎が煙を覆い、炎の熱が収まると黒煙が表出化される様を表現されている。


鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST #43
影も皺も無い布が、掴まれることによって複雑に変化する様を線と影によって克明に表現されている。小人が涙を流して掴む様以上に、その布の変化こそがエモーショナルな表現になっている。


レイアウトとカメラワークによる空間表現に注目する
基本的に二次元のアニメーションにおいて、レイアウトとカメラワークによって強烈に三次元空間を意識させることができる。

MOBILE SUIT GUNDAM 0080 ポケットの中の戦争 #1
最初は地面に平行だったカメラが、見上げるようにカメラが動き、最終的に空を見上げている絵になる、一枚の絵によって画角が変わるアニメならではのトリック。


STAR DRIVER 輝きのタクト #6

STAR DRIVER 輝きのタクト #10

鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST #58

Halo Legends,Prototype
縦・横だけでなく、斜めや奥行きなどの方向にじっくりと動くカメラワークにより三次元的な空間を感じられる映像になっている。



セルアニメーションならではのアイデアに注目する
優れた作画には様々な工夫によって特別な印象を与えることができるアイデアがある。

新世紀エヴァンゲリオン #1
背景美術に描かれた道路に、作画によるひび割れ・陥没を乗せることにより現実感や臨場感が増している。


STAR DRIVER 輝きのタクト #25
独立したセルで描かれた手が、遅れて画面に映り込み圧倒的な巨大感の表現になっている。


ブラッククローバー #35
別セルで描かれた手がゆらゆらと動き、動きの情報量が格段に増して自然と注目が行くように設計されている。


タイミングについて注目する
変化の大きさ、変化の速さ、タメツメなどで作画の印象をまるで変えることができる。

ソウルイーター #23
人体に張り付いた皮のような布のようなものが、張り付いてる様を影によって表現し、一度膨らみツルっとした袋状から再度張り付き影を中の人体をことさら強調する。
蠕動運動の膨らみから張り付きの絵の変化の大きさ、速さの違いにより気持ち悪さが増している。


絵の違いに注目する
違い、というのは作画を楽しむことの本質である。いつもより美麗なキャラクターだったり、可愛いキャラクターだったり。

フリクリ #2
本編の絵から大きく逸脱していることを楽しむ。


影と光に注目に注目する
アニメーターが書かなければ影も光も存在しない。記号的なものから、立体的に計算されたものまで様々ある。

君の膵臓をたべたい
起き上がる仕草に合わせて複雑に変化する影と光。腕に指す光、腕によってベッドに落ちる影、体を起こした空間に光が差し、さらにそこに独立した影が落ちる、非常に豊かなカット。


爆発エフェクトに注目する
ド派手な爆発シーンもまた、アニメーターそれぞれの様々な思想によって表現されている。

ソウルイーター ED1 モコモコとしたフォルムと、ギザギザとした絵の両方を非常に立体的に描写している爆発。

ヤッターマン #12
巻き込む様を模様のように処理した様式美の強い爆発。
BLOOD THE LAST VAMPIRE

鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST #58


土煙エフェクトに注目する
爆発エフェクトより格段に地味なものにこそ、注目する価値がある。

文豪ストレイドッグス #15
強く立体を意識されて描写されている土煙。

劇場版 HUNTER×HUNTER The LAST MISSION
大きく立体的に描写された土煙。

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